依頼状(講演のご依頼)の書式テンプレートです。会員登録不要・無料ですぐにテンプレートをダウンロードしてご利用できます。
書き方の基本ポイント
1. 宛名と日付の記載
- 相手の所属・肩書・氏名を正確に記載し、文書の日付を明記します
- 学術関係者には「先生」、企業経営者には「様」を適切に使い分けてください
- 講演予定日の2-3ヶ月前には依頼状を送付することが理想的です
2. 冒頭の挨拶と敬意の表現
- 季節の挨拶と相手への敬意を丁寧に表現します
- 例:「拝啓 新緑の候、御社にはますますご発展の段お慶び申し上げます」
- 相手の業績や専門分野での活躍への具体的な言及があると効果的です
3. 講演依頼の背景と目的の明確な説明
- なぜその方にお願いするのかの理由を具体的に説明してください
- 相手の専門性や考え方への共感を心から示します
- 聴講者にとってどのような価値があるかを明確に伝えます
4. 講演の詳細条件の完全な提示
- 日時、場所、テーマ、聴講者数、所要時間を詳細に記載
- 謝礼金額、交通費、宿泊費の支払条件を明確に提示してください
- 機材・設備の準備状況も併せて説明します
5. 相手への配慮と柔軟性の表明
- 日程調整の柔軟性を示し、相手の都合を最優先することを明記
- 講演内容についても相談可能であることを伝えます
- 準備に関するサポート体制も説明してください
6. 結びの挨拶と署名
- 「何とぞご承諾いただきたくご配慮のほどよろしくお願い申し上げます」で締めくくります
- 文末は「敬具」で結び、責任者の署名と詳細な連絡先を明記してください
必須記載事項チェックリスト
✅ 基本情報
- 宛先(所属・肩書・氏名)
- 差出人(会社名・部署名・担当者名・連絡先)
- 文書作成日
- 件名(講演依頼であることが明確)
✅ 講演の詳細
- 開催日時(希望日・代替候補日)
- 開催場所(住所・アクセス情報)
- 講演テーマ(希望・相談可の旨)
- 講演時間(講演時間・質疑応答時間)
- 聴講者情報(人数・属性・レベル)
✅ 条件・待遇
- 謝礼金額(税込・税抜の明記)
- 交通費(実費・上限額)
- 宿泊費(必要な場合)
- 支払時期・方法
- その他の待遇
✅ サポート体制
- 機材・設備の準備状況
- 資料配布・印刷サポート
- 当日の進行サポート
- 緊急連絡先
実際の記入例
効果的な講演依頼文の例
件名:管理職研修における講演のお願いについて
拝啓 新緑の候、○○先生におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、先生の著書「○○○○」を拝読し、現代のリーダーシップ論に関する深いご見識に深く感銘を受けております。
この度、弊社では管理職を対象とした研修セミナーを企画しており、先生のご専門である「変革期のリーダーシップ」について、ご講演をお願いしたく存じます。
【講演詳細】
・開催日時:○年○月○日(○)午後2時~4時
(講演90分、質疑応答30分を予定)
・開催場所:弊社本社会議室(○○市○○区○○)
・聴講者:管理職約50名(部長・課長クラス)
・テーマ案:「変革期を乗り切るリーダーシップの本質」
(内容は先生のご専門に合わせて調整可能)
【条件】
・謝礼:○○万円(税込、当日現金支払い)
・交通費:実費支給(新幹線グリーン車・タクシー代等)
・宿泊費:必要に応じて一流ホテルをご用意
・機材:プロジェクター、マイク、レーザーポインター等
なお、○月○日のご都合が悪い場合は、
○月中でしたら日程調整いたします。
お忙しい中恐縮ですが、○月○日までにご検討結果をお聞かせいただければ幸いです。
避けるべき表現
❌「お時間のある時にお願いします」→ 具体性に欠ける
❌「謝礼は相談で」→ 条件が不明確
❌「有名な先生なので」→ 浅薄な理由
❌「簡単な話で結構です」→ 講演を軽視している印象
講演者別カスタマイズガイド
学者・研究者の場合
重要な追加項目
- 学術的な意義・価値
- 研究成果の社会実装
- 最新の研究動向への言及
- 学会での発表実績
記載例
先生の○○理論に関する一連のご研究は、
実務界においても高く評価されており、
弊社の経営陣も大変注目しております。
実務に即した先生のご見解をお聞かせいただき、
今後の経営戦略の参考とさせていただきたく存じます。
経営者・実務家の場合
重要な追加項目
- 実践的な経験・ノウハウ
- 成功事例・失敗事例
- 業界動向・将来展望
- 実務に活かせる知見
記載例
○○業界のパイオニアとして長年ご活躍され、
特に○○○○の分野では革新的な取り組みで
業界をリードしておられます。
実践に基づいたご経験談をお聞かせいただき、
弊社の事業発展の糧とさせていただきたく存じます。
著名人・タレントの場合
重要な追加項目
- メディア露出での発言・活動
- 社会貢献活動
- 人生経験・体験談
- 聴講者との親和性
記載例
○○○○としてのご活動に加え、
○○○○への取り組みも拝見し、
その前向きな姿勢と実行力に深く感銘を受けております。
○○様のご体験に基づいたお話をお聞かせいただき、
参加者の意識向上につなげたいと考えております。
法的・実務的な留意点
契約・著作権関連
- 講演契約書の締結が必要な場合があります
- 著作権・肖像権の取扱いを事前に確認してください
- 録音・録画・撮影の可否と利用範囲を明記します
- 資料の二次利用についても合意が必要です
税務・会計処理
- 謝礼の源泉徴収が必要な場合があります
- 支払調書の作成義務を確認してください
- 消費税の取扱いも事前に確認が必要です
- 旅費規程に基づく適切な支払いを行ってください
リスク管理
- 講演内容の事前確認と問題のない内容の確保
- 機密情報の取扱いについての合意
- キャンセル時の対応を事前に決めておきます
- 当日のトラブル対応体制を整備してください
よくある失敗例と対策
❌ 失敗例1:依頼が直前すぎてスケジュールが合わない
✅ 対策:2-3ヶ月前の早期依頼と複数候補日の提示
❌ 失敗例2:謝礼の相場を把握せず非常識な金額を提示
✅ 対策:事前の相場調査と適切な金額設定
❌ 失敗例3:講演内容の期待値が曖昧で満足度が低い
✅ 対策:具体的なテーマ設定と事前の詳細打ち合わせ
❌ 失敗例4:当日の運営が不十分で講演者に負担をかける
✅ 対策:万全の準備と当日サポート体制の構築
謝礼の相場と設定基準
講演者の属性別相場(目安)
- 大学教授・研究者:5-20万円
- 企業経営者・専門家:10-50万円
- 著名人・タレント:30-200万円
- 政治家・元官僚:20-100万円
追加考慮要素
- 講演時間(1時間・2時間・半日等)
- 移動距離と交通費・宿泊の必要性
- 聴講者数と開催規模
- 準備の負担(資料作成・事前打ち合わせ等)
- 講演者の知名度と専門性
適切な謝礼設定のポイント
- 業界相場の事前調査
- 会社の予算規模との整合性
- 講演の価値に見合った適正額
- 継続的な関係を考慮した設定
デジタル化・効率化のポイント
オンライン講演の活用
- ウェビナー形式での開催
- ハイブリッド形式(会場+オンライン)
- 録画配信による繰り返し活用
- インタラクティブな質疑応答
以上のポイントを押さえた依頼状を作成することで、講演のお願いが丁寧に伝わり、相手の協力を得やすい文書になります。
テンプレート書式なので必要に応じて文章を変更してご利用ください。ファイル形式はWord(ワード)です。
下記から選んでダウンロードしてご利用してください。
- 依頼状(講演のご依頼)01
- 依頼状(講演のご依頼)02