依頼状(決済方法変更)の書式テンプレート(Word・ワード) | テンプレート・フリーBiz

依頼状(決済方法変更)の書式テンプレート(Word・ワード)


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決済方法変更依頼状とは

決済方法変更依頼状は、既存の取引先に対して支払条件や決済手段の変更を正式に申し入れるビジネス文書です。手形から現金振込への変更、支払サイトの延長・短縮、決済手段の電子化など、様々な変更を依頼する際に使用されます。取引関係の継続を前提とした重要な交渉文書であり、相手企業の理解と協力を得るための配慮が必要です。

書き方の基本ポイント

1. 宛名と日付の記載

  • 会社名: 正式名称を使用(略称は避ける)
  • 部署名: 経理部、財務部など決済を管理する部署
  • 担当者名: 可能な限り決裁権者または担当責任者
  • 日付: 変更希望日の最低1か月前に送付
  • 敬称の使い分け: 会社・部署宛は「御中」、個人宛は「様」

2. 冒頭の挨拶と感謝

  • 長期取引への感謝を必ず述べる
  • 「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます」
  • 「貴社との○年にわたるお取引に、心より感謝申し上げます」
  • 相手企業の発展を祝う言葉も添える

3. 決済方法変更の理由の説明

正当性のある理由例:

  • 経理業務の効率化・デジタル化
  • 全社的な決済方法の統一
  • 資金繰りの安定化
  • 手形廃止の社会的動向への対応
  • 銀行方針の変更

4. 具体的な変更内容の提示

明記すべき項目:

  • 現在の決済方法
  • 変更後の決済方法
  • 変更希望時期(○年○月分から)
  • 移行期間の設定(段階的変更の場合)
  • 変更に伴う事務手続き

5. 結びの挨拶と署名

  • 「ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」
  • 「今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます」
  • 担当者の直通電話番号も記載

具体的な記入例

良い例(手形から振込への変更):

令和6年4月15日

株式会社○○商事
経理部長 山田太郎 様

株式会社△△製造
財務部長 鈴木一郎

決済方法変更のお願い

拝啓 春暖の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、誠に恐縮ではございますが、弊社の決済方法につきまして、
下記の通り変更をお願いしたく、ご連絡申し上げます。

この度、弊社では経理業務のデジタル化推進および事務効率化の一環として、
手形による決済を段階的に廃止し、銀行振込への移行を進めております。

つきましては、貴社とのお取引における決済方法を、以下の通り
変更させていただきたく、お願い申し上げます。

記

【現在の決済方法】
支払手形(120日サイト)

【変更後の決済方法】
銀行振込(月末締め翌月末払い)
※実質的な支払サイトは30日短縮となります

【変更希望時期】
令和6年7月お支払い分より

【移行措置】
令和6年7月~9月:手形50%、振込50%
令和6年10月以降:全額振込

【お願い事項】
振込先口座情報のご連絡をお願いいたします

以上

なお、支払サイトの短縮に伴い、下記の対応をご提案させていただきます:
・年間取引額の○%相当の早期支払割引の適用
・貴社ご指定の金融機関への振込対応

本件につきまして、ご不明な点やご要望がございましたら、
担当の田中(直通:03-1234-5679)までご連絡ください。

急なお願いで大変恐縮ですが、何卒ご理解とご協力を
賜りますよう、お願い申し上げます。

今後とも末永くお取引いただけますよう、
重ねてお願い申し上げます。

敬具

〒100-0001 東京都千代田区○○1-2-3
TEL:03-1234-5678 FAX:03-1234-5680
Email:suzuki@example-seizo.co.jp

悪い例(避けるべき表現):

  • 「手形はもう時代遅れなので」(相手を否定する表現)
  • 「弊社の都合により」(一方的な印象)
  • 「○月から変更します」(協議の余地がない断定)
  • 理由を明確にしない曖昧な表現

法的・実務的な留意点

1. 下請法への配慮

  • 親事業者の場合、一方的な変更は違法
  • 下請事業者の不利益にならない配慮が必要
  • 支払期日の延長は原則禁止
  • 手形サイトの短縮は歓迎される

2. 契約条項の確認

  • 基本契約書の支払条件条項を確認
  • 変更には両者の合意が必要
  • 覚書や変更契約書の準備
  • 印紙税の要否を確認

3. 税務上の注意点

  • 支払時期の変更による決算への影響
  • 消費税の納税時期への影響
  • 早期支払割引の会計処理
  • 振込手数料の負担区分

使用タイミングと注意事項

適切なタイミング

  • 決算期の3か月以上前
  • 新年度開始の2-3か月前
  • 取引が安定している時期
  • 相手企業の繁忙期を避ける

不適切なタイミング

  • 年末年始や決算期直前
  • 大型受注の直前・直後
  • 相手企業の組織変更時
  • 市況が不安定な時期

よくある失敗例と対策

  1. 失敗: 一方的な通知 対策: 事前の打診と協議期間の設定
  2. 失敗: 変更理由が不明確 対策: 合理的かつ具体的な理由の説明
  3. 失敗: 代替案の欠如 対策: 複数の選択肢や段階的移行の提案

カスタマイズのヒント

業種別の配慮事項

製造業の場合

  • 原材料仕入れのサイクルを考慮
  • 在庫資金への影響を配慮
  • 業界慣習を踏まえた提案

建設業の場合

  • 工事の進捗に応じた支払への対応
  • 手形の必要性が高い業界特性を理解
  • 出来高払いとの調整

小売・卸売業の場合

  • 商品回転率を考慮した支払サイト
  • 季節変動への配慮
  • 与信管理への影響を最小化

決済方法別の変更パターン

手形→振込への変更

  • サイト短縮のメリットを強調
  • 印紙代削減効果を説明
  • 事務効率化のメリットを共有

現金→売掛への変更

  • 与信限度額の設定を明示
  • 信用保証の提供を検討
  • 定期的な残高確認の実施

振込→電子決済への変更

  • システム導入支援の提供
  • セキュリティ対策の説明
  • 移行期間中のサポート体制

実践的なアドバイス

交渉成功のためのチェックリスト

  • 変更による相手のメリットを明確にしているか
  • 十分な移行期間を設定しているか
  • 代替案や妥協案を用意しているか
  • 法的リスクはクリアしているか
  • 社内の承認は得ているか
  • 他の取引先との公平性は保たれているか
  • フォロー体制は整っているか

段階的アプローチの推奨

  1. 第1段階: 非公式な打診
    • 担当者レベルでの意向確認
    • 課題や懸念事項の把握
  2. 第2段階: 正式な依頼状送付
    • 十分な検討期間の設定
    • 柔軟な姿勢を示す
  3. 第3段階: 協議と調整
    • 対面またはWeb会議での詳細説明
    • 条件面での歩み寄り
  4. 第4段階: 合意と文書化
    • 覚書の締結
    • 関係部署への周知

まとめ

決済方法変更依頼は、長期的な取引関係に影響を与える重要な交渉です。相手企業の立場に立ち、十分な説明と配慮をもって進めることが成功の鍵となります。一方的な要求ではなく、双方にメリットのある提案を心がけ、柔軟な姿勢で協議に臨むことが大切です。

以上のポイントを押さえた依頼状を作成することで、決済方法の変更依頼が丁寧に伝わり、相手に対する誠意と理解のお願いがしっかりと伝わる文書になります。

テンプレート書式なので必要に応じて文章を変更してご利用ください。
ファイル形式はWord(ワード)です。

下記から選んでダウンロードしてご利用してください。


  • 依頼状(決済方法変更)01

依頼状(決済方法変更)


  • 依頼状(決済方法変更)02

依頼状(決済方法変更)

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