依頼状(新規事業に伴う協業の依頼)の書式テンプレート(Word・ワード) | テンプレート・フリーBiz

依頼状(新規事業に伴う協業の依頼)の書式テンプレート(Word・ワード)


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協業依頼状とは

協業依頼状は、新規事業の立ち上げや既存事業の拡張において、他社との戦略的パートナーシップを構築するために送付する正式な文書です。単なる取引関係を超えて、相互の強みを活かした持続的な協力関係の構築を目的とします。

協業の基礎知識と法的枠組み

協業の形態と特徴

  1. 業務提携:特定業務での協力(技術、販売、調達等)
  2. 資本提携:株式の相互保有による関係強化
  3. 合弁事業:共同出資による新会社設立
  4. 戦略的アライアンス:長期的な競争優位の構築

法的考慮事項

  • 独占禁止法:競争制限行為の回避、企業結合の届出義務
  • 商法・会社法:資本提携時の手続き、合弁会社設立
  • 契約法:基本契約、秘密保持契約の締結
  • 知的財産法:共同開発成果の権利帰属

使用タイミングと戦略的判断

協業を検討すべきケース

  • 新規事業進出時:自社にない技術・ノウハウが必要
  • 海外展開時:現地企業との提携による市場参入
  • 技術開発時:研究開発費の分担とリスク軽減
  • 販路拡大時:相手の顧客基盤・流通網の活用
  • 競争力強化時:業界再編への対応

慎重に検討すべきケース

  • 直接競合との協業:機密情報漏洩リスク
  • 企業文化の相違が大きい場合:統合の困難性
  • 財務状況が不安定な相手:事業継続リスク
  • 短期的な目的のみ:持続性に欠ける協業

書き方の基本ポイント

1. 宛名と日付の記載

正しい記載例:

令和6年○月○日

株式会社○○○○
代表取締役社長 ○○ ○○ 様

宛先選定の考え方:

  • 代表取締役:重要な戦略提携、資本提携案件
  • 事業本部長:特定事業領域での協業
  • 開発担当役員:技術・研究開発での協業
  • 営業担当役員:販売・マーケティングでの協業

2. 冒頭の挨拶と感謝

季節を考慮した挨拶例:

拝啓 ○○の候、貴社ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

関係性別のバリエーション:

初回接触の場合:

拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
突然のお手紙で失礼いたします。

既存の関係がある場合:

拝啓 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
貴社におかれましてはますますご発展のこととお喜び申し上げます。

紹介経由の場合:

拝啓 ○○様よりご紹介いただき、この度お手紙を差し上げております。
貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。

3. 協業依頼の背景と目的の明確な説明

必須記載事項:

  • 新規事業の概要と市場機会
  • 協業が必要な理由・背景
  • 相手企業を選択した理由
  • 期待する協業効果

具体的な記載例:

技術協業の場合:

弊社は○○業界で○○年の実績を重ね、この度、○○分野への新規参入を決定いたしました。
本事業は、急成長する○○市場(市場規模:○○億円、年成長率○○%)において、
弊社の○○技術と貴社の○○ノウハウを融合することで、
従来にない革新的なソリューションの提供が可能と考えております。

貴社は○○分野において業界トップクラスの技術力をお持ちであり、
特に○○技術については他社の追随を許さない独自性を有されています。
弊社の○○における強みと組み合わせることで、
両社にとって大きなシナジー効果が期待できると確信しております。

販売協業の場合:

弊社が開発した新商品「○○○○」は、○○市場への革新をもたらす
画期的な製品として、既に国内で高い評価をいただいております。

つきましては、○○地域への展開において、同地域で圧倒的な
販売力とブランド力をお持ちの貴社と協業させていただき、
相互の事業拡大を図りたく存じます。

4. 新事業の詳細情報と具体的な提案

事業概要の詳細説明:

【新規事業概要】
・事業名:○○○○事業
・対象市場:○○市場(市場規模○○億円)
・想定顧客:○○業界の○○企業
・事業開始時期:令和○年○月予定
・投資規模:○億円(3年間)
・目標売上:初年度○億円、3年後○億円

【協業提案内容】
・技術開発:共同研究開発センターの設立
・販売:相互の販売チャネルの活用
・マーケティング:共同ブランディング戦略
・投資:開発費用の分担(弊社○%、貴社○%)

Win-Winの関係構築:

【貴社にとってのメリット】
・新規市場への参入機会の獲得
・弊社の○○技術による競争力強化
・開発コスト・リスクの分散
・相互の顧客基盤拡大による売上増加

【弊社にとってのメリット】
・貴社の○○ノウハウの活用
・○○地域での販路拡大
・ブランド力の向上
・事業立上げリスクの軽減

5. 結びの挨拶と次のステップ

適切な締めくくり:

つきましては、別紙にて事業計画の詳細をお送りいたします。
ぜひ一度お時間をいただき、直接ご説明させていただければと存じます。

ご多忙中恐縮ではございますが、ご検討いただきますよう、
何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

次のアクションの提案:

【今後のスケジュール(案)】
1. 資料ご検討:~○月○日
2. 初回ご面談:○月中旬予定
3. 詳細協議:○月下旬~○月
4. 基本合意:○月末目標
5. 事業開始:○月予定

協業形態別のカスタマイズポイント

技術・研究開発協業

重要ポイント:

  • 技術の補完性と相乗効果
  • 知的財産権の取扱い
  • 共同研究体制の構築
  • 成果の事業化戦略

記載例:

弊社の○○技術(特許第○○号)と貴社の○○ノウハウを組み合わせることで、
従来比○○%の性能向上が期待される革新的な○○の開発が可能です。

販売・マーケティング協業

重要ポイント:

  • 市場・顧客の相互補完
  • ブランド戦略の整合性
  • 販売チャネルの活用方法
  • 収益分配モデル

記載例:

貴社の○○地域での強固な販売網(代理店○○社)と
弊社の○○商品群を組み合わせることで、
両社の売上拡大が実現できると考えております。

海外展開協業

重要ポイント:

  • 現地市場の知識・ネットワーク
  • 法規制・商慣習への対応
  • 文化的な適応戦略
  • リスク分散効果

記載例:

○○国市場への進出において、貴社の現地での豊富な経験と
確立されたパートナーネットワークを活用させていただき、
弊社商品の現地展開を図りたく存じます。

よくある失敗例と対策

失敗例1:一方的なメリット提示

問題: 自社の利益のみを強調し、相手のメリットが不明確 対策: 相互利益の具体的な数値・効果を明示

改善例:

【相互利益の試算】
貴社効果:新規市場売上○億円、コスト削減○億円
弊社効果:販路拡大による売上○億円増、開発期間○ヶ月短縮
総合効果:両社合計で○億円の事業価値創出

失敗例2:抽象的な事業内容

問題: 「新規事業で協業したい」程度の抽象的な説明 対策: 具体的な事業計画と数値目標を提示

改善例:

【具体的事業計画】
・対象商品:○○(市場価格○万円、年間需要○万台)
・開発期間:○ヶ月(Phase1:○ヶ月、Phase2:○ヶ月)
・投資額:総額○億円(開発費○億円、設備投資○億円)
・売上目標:1年目○億円、3年目○億円
・利益分配:売上の○%を貴社、○%を弊社

失敗例3:実現可能性の検証不足

問題: 楽観的すぎる計画で信頼性に欠ける 対策: 市場調査データと根拠のある計画を提示

改善例:

【市場調査結果】
・○○調査会社による市場予測(添付資料参照)
・競合他社○社の動向分析
・想定顧客○社への事前ヒアリング結果
・類似事業での成功事例○件の分析

法的・実務的な留意点

独占禁止法への対応

  • 競合他社との情報交換制限
  • 価格カルテル・市場分割の禁止
  • 企業結合届出の要否確認
  • 公正取引委員会ガイドラインの遵守

契約・知的財産権の整備

必要な契約書面:

  1. 秘密保持契約(NDA):情報交換段階での機密保持
  2. 基本合意書(MOU):協業の基本的枠組み
  3. 詳細契約書:具体的な条件・責任分担
  4. 知的財産契約:共同開発成果の権利関係

リスク管理体制

  • 財務リスク:相手企業の信用調査
  • 技術リスク:開発失敗時の責任分担
  • 市場リスク:需要変動への対応策
  • 法的リスク:規制変更への対応

実践的なチェックリスト

送付前の戦略的確認

  • 相手企業の事業戦略との整合性確認
  • 競合関係・利益相反の有無確認
  • 自社の協業体制・意思決定プロセスの準備
  • 財務・法務面でのリスク評価完了
  • 経営陣の事前承認取得
  • 秘密保持契約の準備
  • 詳細資料の機密度分類

送付後のフォローアップ戦略

  • 2週間後の反応確認
  • 面談設定の積極的な働きかけ
  • 追加資料・質問への迅速な対応
  • 断られた場合の関係維持策
  • 承諾の場合の詳細協議準備

以上のポイントを押さえた依頼状を作成することで、協業のお願いが丁寧に伝わり、相手に対する敬意と協力のお願いがしっかりと伝わる文書になります。

テンプレート書式なので必要に応じて文章を変更してご利用ください。
ファイル形式はWord(ワード)です。

依頼状(新規事業に伴う協業の依頼)

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