依頼状(手付金振込の請求)の書式テンプレート(Word・ワード) | テンプレート・フリーBiz

依頼状(手付金振込の請求)の書式テンプレート(Word・ワード)


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手付金振込請求書とは

手付金振込請求書は、商品の受注や契約締結時に、納期や品質の確保、双方の信頼関係構築のために前払い金(手付金)の支払いを求める正式な文書です。建設業、製造業、卸売業などで広く使用されます。

手付金の法的位置づけと基礎知識

手付金の種類

  1. 証約手付:契約成立の証拠として交付
  2. 解約手付:契約解除権の対価として交付(民法第557条)
  3. 違約手付:債務不履行時の損害賠償の予定として交付

法的効力

  • 手付金は契約の一部として法的拘束力を持つ
  • 消費者契約法により、一定の条件下で返還義務が生じる場合がある
  • 商法第513条により、商人間の売買では解約手付と推定される

使用タイミングと判断基準

手付金を請求すべきケース

  • 高額商品・特注品の受注時:製造コストが高く、キャンセルリスクを軽減したい場合
  • 長期納期の商品:3ヶ月以上の製造期間を要する場合
  • 新規取引先との契約:信用状況が不明な相手との初回取引
  • 材料費が高騰している場合:原材料の事前調達が必要な場合

手付金請求を避けるべきケース

  • 既製品や在庫商品の販売
  • 継続的な信頼関係が構築された既存顧客
  • 法的に手付金が制限される業界(一部のサービス業等)
  • 相手方が個人消費者で高額でない場合

書き方の基本ポイント

1. 宛名と件名の記載

正しい記載例:

件名:手付金振込のお願いについて
令和6年○月○日
株式会社○○○○
購買部長 ○○ ○○ 様

注意点:

  • 件名は簡潔で目的が明確になるように
  • 相手の部署名・役職名を正確に記載
  • 文書作成日を必ず明記

2. 冒頭の挨拶と感謝

適切な挨拶例:

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

業界別バリエーション:

  • 製造業向け: 「貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます」
  • 建設業向け: 「貴社におかれましてはますますご隆昌のこととお喜び申し上げます」
  • 商社向け: 「貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます」

3. 請求の内容と理由の明確な説明

必須記載事項:

  • 対象となる注文内容(商品名・仕様・数量)
  • 契約総額と手付金額・割合
  • 手付金が必要な理由
  • 事前合意の確認

具体的な記載例:

この度は、○○○○(商品名)をご注文いただき、誠にありがとうございます。
つきましては、○月○日付見積書第○○号でご提案申し上げました通り、
契約金額○○万円の30%に相当する手付金○○万円のお振込みを
お願い申し上げます。

手付金をお願いする理由:
・特注品のため専用材料の事前調達が必要
・製造工程の確保と品質管理のため
・納期遵守のための生産計画策定

4. 振込先の詳細情報

記載すべき情報:

【振込先詳細】
金融機関名:○○銀行○○支店
口座種別:当座預金(または普通預金)
口座番号:○○○○○○○
口座名義:株式会社○○○○(カブシキガイシャ○○○○)
振込金額:○○○,○○○円
振込期限:令和○年○月○日まで

重要なポイント:

  • 振込手数料の負担者を明記
  • 口座名義のカナ表記も併記
  • 振込期限を具体的な日付で指定
  • 振込名義人の指定(必要に応じて)

5. 結びの挨拶と署名

適切な締めくくり:

お忙しい中恐縮ではございますが、上記期日までにお振込みいただけますよう、
何卒よろしくお願い申し上げます。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

敬具

署名情報:

  • 会社名・部署名
  • 役職・担当者氏名
  • 連絡先(電話・FAX・メール)
  • 会社住所

法的・実務的な留意点

消費者契約法への対応

個人消費者との契約では:

  • 手付金額の上限規制(業界によっては総額の10-20%以内)
  • クーリングオフ期間中の返還義務
  • 不当な手付金額設定の禁止

下請法における注意事項

建設業・製造業では:

  • 下請代金支払遅延等防止法の遵守
  • 手付金の相殺処理時の適切な手続き
  • 支払条件の書面明示義務

税務上の取扱い

  • 手付金受領時の仮受金処理
  • 消費税の取扱い(課税対象外)
  • 契約解除時の返還処理

よくある失敗例と対策

失敗例1:手付金の根拠が不明確

問題: 「慣例として30%をお願いします」 対策: 具体的な必要性(材料調達費、工程確保等)を明示

失敗例2:振込期限が曖昧

問題: 「できるだけ早めに」「来月末頃まで」 対策: 「令和○年○月○日(○曜日)まで」と具体的に指定

失敗例3:契約条件との整合性不備

問題: 契約書と手付金請求書の条件が異なる 対策: 事前の見積書・契約書との内容確認を徹底

業界別のカスタマイズポイント

製造業

  • 原材料の市況変動リスクへの言及
  • 生産計画への影響説明
  • 品質保証体制の確保理由

建設業

  • 建設業法に基づく適正な手付金額の設定
  • 工期との関連性の説明
  • 下請業者への支払い原資としての必要性

商社・卸売業

  • 仕入先への支払い原資としての説明
  • 在庫リスクの軽減効果
  • 価格変動への対応策

実践的なチェックリスト

送付前の確認事項

  • 注文内容と手付金額の対応確認
  • 事前合意(見積書・契約書)との整合性確認
  • 振込先情報の正確性確認
  • 振込期限の妥当性確認
  • 相手方の支払承認プロセスを考慮した期限設定
  • 税務・法務要件の確認
  • 誤字・脱字のチェック

送付後のフォローアップ

  • 送付確認の連絡
  • 振込期限前のリマインド(1週間前)
  • 入金確認と領収書発行
  • 未入金時の催促手順の準備

デジタル化対応のポイント

電子メール送付時の注意

  • PDFファイルでの送付を推奨
  • パスワード保護の設定
  • 開封確認機能の活用
  • 誤送信防止対策の実施

以上のポイントを押さえた依頼状を作成することで、手付金の振込依頼が丁寧に伝わり、相手に対する敬意と協力のお願いがしっかりと伝わる文書になります。

テンプレート書式なので必要に応じて文章を変更してご利用ください。
ファイル形式はWord(ワード)です。

依頼状(手付金振込の請求)

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