お礼状(新規取引先の紹介)の書式テンプレートです。会員登録不要・無料ですぐにテンプレートをダウンロードしてご利用できます。
書き方の基本ポイント
1. 宛名と日付の記載
- 相手の会社名、部署、役職、氏名を正確に記載し、文書の日付も明記して、正式な礼状としての体裁を整えます
- 注意点:略称ではなく正式な会社名を使用し、「株式会社」の位置(前株・後株)も確認しましょう
2. 冒頭の挨拶と感謝の表現
- 季節の挨拶と日頃の支援に対する感謝の言葉を述べます
- 例:「貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」
- 時候の挨拶は月に応じて適切に選択(春:「春暖の候」、夏:「盛夏の候」など)
3. 新規取引先紹介への感謝
- 新規取引先を紹介していただいたことに対する具体的な感謝の意を伝えます
- 相手の協力があって取引に至ったことを強調し、相手の信用がこの成功に大きく寄与したことを述べます
4. 今後の努力と感謝の表明
- 紹介してもらった恩に報いるため、今後も誠心誠意業務に励む意向を表明
- 相手からの継続的な支援をお願いします
5. 結びの挨拶と署名
- 「まずは書中をもちまして、御礼ならびにご報告を申し上げます」と締めくくり
- 「敬具」で文を締め、自社の社名、部署、氏名を記載して正式な礼状としての体裁を整えます
実践的な記入例
良い例
令和○年○月○日
株式会社△△商事
営業部長 田中太郎 様
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度は貴重なお時間を割いて、○○株式会社様をご紹介
いただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、先日
正式に取引契約を締結することができました。
田中様のご信用とお力添えがなければ、このような良いご縁を
いただくことはできませんでした。心より感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
株式会社○○○○
営業部 山田花子
避けるべき例
- ❌ 「紹介してもらってありがとうございました」(カジュアルすぎる)
- ❌ 時候の挨拶なし(ビジネスマナー違反)
- ❌ 具体的な成果への言及なし(感謝の内容が不明確)
業界別・シーン別バリエーション
製造業の場合
「品質管理の厳しい○○業界において、信頼できるパートナーをご紹介いただき」
IT業界の場合
「デジタル化推進において重要なパートナーとなる○○様をご紹介いただき」
建設業の場合
「安全性と品質を重視する弊社の方針をご理解いただける○○様をご紹介いただき」
法的・実務的な留意点
文書管理について
- 保管期間:取引関係が続く限り保管(一般的には7年間)
- 管理方法:取引先別にファイリングし、デジタルコピーも保存
- 法的効力:正式な商業文書として契約関係の証拠となる可能性
コンプライアンス事項
- 反社会的勢力との関係がないことを前提とした取引であることを暗示
- 紹介者の守秘義務に配慮した記載内容とする
使用タイミングと注意事項
適切な送付タイミング
- ✅ 契約締結後1週間以内(記憶が新しいうち)
- ✅ 初回取引完了後(実際の成果が出た段階)
- ✅ 年末年始の挨拶と併せて(関係性を振り返る機会)
使用を避けるべき場合
- ❌ 契約に至らなかった場合(別の文書が必要)
- ❌ 紹介者との関係が悪化している場合
- ❌ 機密保持の観点で問題がある場合
よくある失敗例と対策
失敗例1:送付タイミングが遅すぎる
- 対策:契約締結日をカレンダーに記録し、1週間後にリマインダーを設定
失敗例2:紹介された企業名を間違える
- 対策:送付前に名刺や契約書で正式名称を再確認
失敗例3:紹介者の立場を考慮しない内容
- 対策:紹介者が守秘義務を負っている場合は、具体的な金額や条件は記載しない
実践的なチェックリスト
送付前の最終確認
- 宛先情報(会社名、部署、役職、氏名)の正確性
- 日付の記載
- 誤字脱字のチェック
- 敬語の適切な使用
- 具体的な感謝内容の記載
- 署名欄の完備
- 適切な用紙・封筒の使用
まとめ
新規取引先紹介のお礼状は、単なる感謝の表現を超えて、長期的なビジネス関係の基盤を築く重要な文書です。適切なタイミングで、相手の立場を考慮した内容で送付することで、紹介者との信頼関係をさらに深めることができます。
これらのポイントを押さえたお礼状を作成することで、新規取引先の紹介に対する感謝の気持ちが丁寧に伝わり、相手との良好な関係を継続していく意思が表現される文書になります。
テンプレート書式なので必要に応じて文章を変更してご利用ください。
ファイル形式はWord(ワード)です。