夏季のビジネスシーンで使用するお礼状のテンプレートです。会員登録不要・無料ですぐにダウンロードしてご利用いただけます。
夏季お礼状の基本構成と書き方
1. 宛名と日付の記載
【必須記載事項】
- 相手の会社名、部署名、役職、氏名を正確に記載
- 送付日付を文書右上に明記
- 自社の住所、会社名、部署名、氏名を文書下部に記載
【注意点】
- 会社名は「株式会社」を「(株)」と略さない
- 役職名は正式名称を使用(「部長」「課長」など)
- 敬語の「様」は個人名にのみ使用
2. 季語を使った冒頭挨拶
【時期別の適切な季語】
時期 | 季語例 | 使用場面 |
---|---|---|
6月初旬〜中旬 | 初夏の候、入梅の候 | 梅雨入り前後 |
6月下旬〜7月 | 梅雨の候、向暑の候 | 梅雨時期、暑さが増す頃 |
7月下旬〜8月上旬 | 盛夏の候、猛暑の候 | 最も暑い時期 |
8月中旬〜下旬 | 晩夏の候、残暑の候 | 暑さが続く中でも秋の気配 |
9月初旬 | 立秋の候、残暑厳しい折 | 暦上は秋でも暑さが残る |
【良い例・悪い例】
- ✅ 良い例:「晩夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」
- ❌ 悪い例:「暑い日が続きますが」(カジュアルすぎる)
3. お礼の具体的表現方法
【シーン別お礼文例】
取引先への一般的なお礼
この度は、○○の件でお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、プロジェクトを円滑に進めることができました。
贈り物をいただいた場合
ご丁寧なお心遣いをいただき、恐縮に存じます。
社員一同、大変喜んでおり、美味しくいただかせていただきました。
会食・接待のお礼
昨日は、ご多忙中にもかかわらず、貴重なお時間をいただき、
また、ご馳走になり、誠にありがとうございました。
実務的な作成手順とチェックリスト
作成前の準備チェック
- 送付先の正式な会社名・部署名・役職・氏名を確認
- お礼の具体的内容と背景を整理
- 送付時期が適切か確認(遅くとも1週間以内)
- 季語が送付時期に適しているか確認
作成時のチェックポイント
- 宛名に誤字脱字がないか
- 敬語・謙譲語が適切に使用されているか
- お礼の理由が具体的に記載されているか
- 今後の関係継続への意欲が表現されているか
- 自社情報が正確に記載されているか
送付前の最終確認
- 印刷品質に問題がないか
- 署名・押印が適切に配置されているか
- 封筒の宛名書きが正確か
- 送付タイミングが適切か
法的・実務的な留意事項
文書管理の注意点
- 保管期間: 一般的には3〜5年間保管が推奨
- 管理方法: 送付先別、時系列でファイリング
- デジタル化: PDFでの保存も併用し、検索性を向上
コンプライアンス上の注意
- 特定の贈り物に対するお礼は、贈答品の授受に関する社内規定を確認
- 公務員や特定業界への贈答は法的制約がある場合があるため事前確認が必要
よくある失敗例と対策
失敗例1: 季語の時期ずれ
問題: 8月下旬に「初夏の候」を使用 対策: カレンダーと季語対照表を常備し、送付前に確認
失敗例2: 宛名の不備
問題: 部署異動後の旧部署名で送付 対策: 送付前に電話等で現在の所属を確認
失敗例3: 内容が曖昧
問題: 何に対するお礼かが不明確 対策: 「○月○日の○○の件で」など具体的な背景を明記
業種別カスタマイズのヒント
製造業
- 「品質向上へのご協力」「安全第一の取り組み」等の表現を活用
サービス業
- 「お客様満足度向上」「サービス品質の向上」等の表現を活用
IT業界
- 「システム導入」「デジタル化推進」等の表現を活用
デジタル化対応のポイント
電子メール送付時の注意
- PDFファイルとして添付し、本文には簡潔な挨拶文を記載
- 件名は「お礼状(○○の件)- ○○会社」のように具体的に記載
- 電子署名の活用を検討
オンライン会議後のお礼
- 画面共有資料への言及など、オンライン特有の内容を含める
- 通信トラブル等があった場合はその旨への配慮も記載
以上のポイントを押さえたお礼状を作成することで、季節感を大切にした丁寧な印象を与え、相手への感謝の気持ちがしっかりと伝わる文書になります。
テンプレート書式なので必要に応じて文章を変更してご利用ください。
ファイル形式はWord(ワード)です。
下記から選んでダウンロードしてご利用してください。
- お礼状(夏季語)01
特徴: 一般的なビジネス用途に適した標準的なレイアウト
適用場面: 取引先への一般的なお礼、定期的な関係維持
- お礼状(夏季語)02
特徴: よりフォーマルな印象を与えるレイアウト
適用場面: 重要な取引先、上位職位の方への お礼