お礼状(会葬ならび御玉串料)の書式テンプレートです。会員登録不要・無料ですぐにテンプレートをダウンロードしてご利用できます。
お礼状(会葬ならび御玉串料)とは
お礼状(会葬ならび御玉串料)とは、社葬や重要な関係者の葬儀において、会葬いただいた方々および御玉串料(香典)をお供えいただいた方々への感謝の気持ちを正式に表明する重要な弔事関連文書です。故人への哀悼の意を示していただいた相手方への敬意と感謝を表すとともに、今後も変わらぬご厚誼をお願いする意味を込めた、企業としての品格を示す重要なコミュニケーションツールです。
🙏 重要な意義:弔事における適切な対応は、企業の社会的責任と品格を示す重要な機会です。関係者への適切な感謝表明により、困難な時期における支援に対する敬意を示し、長期的な信頼関係の基盤を維持することができます。
弔事お礼状が必要となる場面
1. 社葬・合同葬関連
- 創業者・会長の社葬:企業の創設者や名誉会長の葬儀
- 現職社長の社葬:在任中の代表取締役社長の葬儀
- 役員・幹部の社葬:取締役・執行役員等の葬儀
- 合同葬(社葬+家族葬):企業と遺族が合同で行う葬儀
2. 重要関係者の葬儀
- 大株主の葬儀:主要株主・投資家の葬儀
- 重要取引先代表者の葬儀:主要顧客・供給業者の経営者の葬儀
- 業界団体要職者の葬儀:業界協会・組合の幹部の葬儀
- 地域有力者の葬儀:地域経済界のリーダーの葬儀
3. 社員・関係者の家族葬
- 社員の配偶者・親の葬儀:従業員の家族の葬儀
- 退職者・OBの葬儀:元社員・顧問の葬儀
- 関連会社役員の葬儀:子会社・関連会社幹部の葬儀
- 顧問・相談役の葬儀:企業アドバイザーの葬儀
4. 特別な関係者の葬儀
- 恩師・指導者の葬儀:企業発展に貢献した指導者の葬儀
- 取引銀行幹部の葬儀:メインバンク役員の葬儀
- 政治・行政関係者の葬儀:重要な政治家・官僚の葬儀
- 学術・文化関係者の葬儀:企業が支援する学者・文化人の葬儀
書き方の基本ポイント
1. 宛名と日付の記載
- 相手の会社名、部署、役職、氏名を正確に記載
- 日付を明記して正式な礼状としての体裁を整える
- 注意点:弔事の場合は特に正確性が重要
2. 冒頭の挨拶と感謝
- 社葬に参列し、御玉串料を賜ったことに対する感謝を述べる
- 例:「ご多忙の中ご会葬ならびに丁重なる御玉串料を賜り、心より御礼を申し上げます」
3. その後の状況とお礼の品について
- 社葬が無事に済んだことや、相手の心遣いに感謝
- 追善の意を表した心ばかりの品をお届けする旨を伝える
4. 結びの挨拶と形式
- 略儀でのご挨拶となることへのお詫びを添える
- 相手の厚意に対する感謝を改めて伝える
5. 署名と体裁
- 自分の会社名、部署、名前を記載
- 正式な礼状としての体裁を整え、「敬白」で締める
具体的な記入例とパターン
✅ 良い例:心のこもった弔事お礼状
謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は弊社会長○○○○の社葬に際しまして、
ご多忙の中ご会葬を賜り、また丁重なる御玉串料を頂戴し、
誠にありがとうございました。
おかげさまをもちまして、社葬は滞りなく相済みました。
故人もさぞかし皆様のお心遣いを喜んでいることと存じます。
つきましては、心ばかりの品をお送りさせていただきましたので、
何卒ご受納ください。
本来であれば拝眉の上御礼申し上げるべきところ、
略儀ながら書中をもちまして厚く御礼申し上げます。
今後とも故人同様ご厚誼を賜りますよう、
心よりお願い申し上げます。
謹白
令和6年○月○日
株式会社○○○○
代表取締役社長 △△△△
❌ 悪い例:形式的で心のこもらない表現
いつもお世話になっております。
先日はありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
葬儀形態別の記載例
社葬の場合
謹啓 秋冷の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、この度は弊社創業者○○○○の社葬に際しまして、
ご多忙の中ご会葬を賜り、また過分なる御玉串料を頂戴し、
誠にありがとうございました。
創業以来50年にわたり弊社の発展にご尽力いただいた故人にとりまして、
生前お世話になりました皆様にお見送りいただけましたことは、
何よりの供養になったものと深く感謝いたしております。
おかげさまをもちまして、葬儀・告別式は滞りなく相済み、
故人も安らかに永眠いたしました。
つきましては、御厚志に対する感謝の気持ちを込めて、
心ばかりの品をお送りさせていただきました。
何卒ご受納いただきますようお願い申し上げます。
今後とも故人が生前賜りましたご厚誼を変わらず賜りますよう、
心よりお願い申し上げます。
本来であれば拝眉の上御礼申し上げるべきところ、
略儀ながら書中をもちまして厚く御礼申し上げます。
謹白
現職社長の社葬の場合
謹啓 暮秋の候、皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度は弊社代表取締役社長○○○○の社葬に際しまして、
ご多忙の中ご会葬いただき、また丁重なる御玉串料を賜り、
心より御礼申し上げます。
在任中は皆様から格別のご支援とご指導を賜り、
故人にとりましても、最後にこうして多くの方々に
お見送りいただけましたことは、望外の喜びであったと存じます。
おかげさまをもちまして、葬儀は厳粛かつ盛大に執り行うことができ、
故人も安らかに旅立つことができました。
略儀ながら、心ばかりの品をお送りさせていただきますので、
ご受納いただければ幸いです。
弊社といたしましては、故人の遺志を受け継ぎ、
より一層の努力をもって事業に邁進してまいる所存でございます。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、
お願い申し上げます。
謹白
役員・幹部の葬儀の場合
拝啓 初冬の候、貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は弊社取締役○○○○の葬儀に際しまして、
ご多忙の中ご会葬を賜り、また御丁寧なる御玉串料を頂戴し、
誠にありがとうございました。
故人は生前、営業畑一筋に歩んでまいりましたが、
特に貴社との取引拡大におきましては、持ち前の誠実さと
粘り強さをもって大きな成果を上げてまいりました。
皆様からの温かいお見送りをいただき、
故人も安らかに永眠できたものと存じます。
心ばかりの品をお送りさせていただきましたので、
何卒ご受納ください。
弊社といたしましては、故人の志を受け継ぎ、
より一層貴社との良好な関係を深めてまいりたく、
引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
重要取引先の経営者葬儀の場合
謹啓 師走の候、ご遺族の皆様におかれましては、ご多忙の日々をお過ごしのこととお察し申し上げます。
この度は○○会長様のご逝去に際しまして、
微力ながらご会葬させていただき、また御玉串料をお受けいただき、
恐縮に存じます。
会長様には長年にわたり弊社事業に格別のご理解とご支援を賜り、
弊社の発展の礎を築いていただきました。
そのご恩に報いることができないまま、このような日を迎え、
誠に残念でなりません。
ご遺族の皆様におかれましては、お悲しみの中とは存じますが、
どうかお体を大切にされ、一日も早くお元気を取り戻されますよう
心よりお祈り申し上げます。
弊社といたしましては、会長様から賜りました多大なるご恩を
決して忘れることなく、今後とも貴社との信頼関係を
大切にしてまいる所存でございます。
略儀ながら書中をもちまして、謹んでお悔やみ申し上げます。
謹白
弔事マナーと宗教的配慮
宗教別の表現の違い
神道の場合
- 御玉串料:神道の葬儀での香典の呼称
- 永眠:「安らかに永眠」等の表現
- 神々のお導き:「神々のお導きによりお安らかに」
- 御霊:故人の霊魂に対する敬称
仏教の場合
- 御香典・御香料:仏教の葬儀での香典の呼称
- 成仏:「安らかに成仏されますよう」
- ご冥福:「心よりご冥福をお祈り申し上げます」
- 御霊:故人への尊敬の念を込めた表現
キリスト教の場合
- 御花料:キリスト教の葬儀での献金の呼称
- 神の御許:「神の御許で安らかに」
- 永遠の安息:「永遠の安息を得られますよう」
- 主の御許:天国での安息への言及
無宗教・自由葬の場合
- 御霊前:宗教に関係なく使用可能
- 安らかに:宗教色のない表現
- 故人を偲んで:個人的な追悼の表現
- お別れ:宗教的でない送別の表現
弔事における言葉遣いの注意点
避けるべき表現
- 重ね言葉:「たびたび」「重々」「再び」等の繰り返し表現
- 不吉な言葉:「死」「苦」「四」「九」等の忌み言葉
- 直接的表現:「死亡」「急死」等の直接的な死の表現
- 生々しい表現:病気や事故の詳細な描写
適切な表現
- 婉曲表現:「ご逝去」「お亡くなりになる」「旅立つ」
- 敬語の使用:故人に対する最大限の敬意表現
- 謙譲語:自分に関する表現での適切な謙遜
- 丁寧語:全体を通じた丁寧で上品な表現
使用タイミングと注意事項
適切な送付タイミング
- 葬儀後1週間以内:感謝の気持ちが新鮮なうちに送付
- 四十九日前:仏教の場合、忌明け前の送付が一般的
- 初七日後:最初の法要後の適切なタイミング
- 会社の業務再開後:喪主側の整理がついてから
避けるべきタイミング
- 葬儀当日・翌日:遺族が最も多忙な時期
- お盆・正月等:宗教的な重要時期との重複
- 命日・月命日:故人を偲ぶ特別な日との重複
- 相手方の不幸と重複:他の弔事との重複
よくある失敗例と対策
失敗例1:宗教的配慮の不足
問題点:相手の宗教を確認せずに仏教的表現を使用 対策:事前に宗教を確認し、適切な表現を選択 リスク:宗教的な誤解や不快感を与える可能性
失敗例2:タイミングの不適切さ
問題点:葬儀後すぐまたは長期間経過後の送付 対策:適切な期間(1-2週間後)での送付 印象への影響:配慮不足と受け取られる可能性
失敗例3:個人的感情の過度な表出
問題点:個人的な悲しみや思い出を長文で記載 対策:簡潔で品格のある表現に留める マナー上の問題:遺族の心情への配慮不足
トラブル防止のためのチェックポイント
送付前の確認事項
- 故人の宗教・宗派の確認
- 喪主・遺族の正確な情報確認
- 葬儀の形態(社葬・家族葬等)の確認
- 御玉串料等の正確な呼称確認
- 会社としての弔電・花輪送付との整合性確認
- 社内関係者への事前報告・相談完了確認
内容の妥当性確認
- 宗教的表現の適切性:相手の宗教に応じた適切な表現
- 敬語の正確性:故人・遺族に対する適切な敬語使用
- 簡潔性:冗長でない適切な文量
- 品格の保持:企業の品格を表す上品で丁寧な表現
カスタマイズのヒント
関係性別の調整方法
長年の取引先の場合
故人には創業当初より今日まで○年間にわたり、
弊社事業に格別のご理解とご支援を賜り、
現在の弊社があるのも故人のお導きあってのことと
深く感謝いたしております。
新しい取引先の場合
お取引開始から日は浅いものの、故人のお人柄に
深く感銘を受け、今後の長いお付き合いを
楽しみにしておりましただけに、誠に残念でなりません。
業界の先輩・指導者の場合
故人には業界の大先輩として、常に温かいご指導と
励ましのお言葉をいただき、弊社の成長の道筋を
お示しいただきました。そのご恩に報いることが
できないまま、このような日を迎え、誠に痛恨の極みです。
故人の職責・地位別の調整
会社経営者の場合
卓越した経営手腕と先見の明をもって業界の発展を
牽引されてこられた故人のご逝去は、業界にとって
大きな損失であり、心よりお悔やみ申し上げます。
技術者・専門家の場合
長年にわたり培われた豊富な専門知識と経験をもって、
業界の技術革新に多大な貢献をされてこられた故人の
ご逝去を深く悼み、心よりお悔やみ申し上げます。
営業・渉外担当者の場合
持ち前の誠実なお人柄と卓越したコミュニケーション能力で、
多くの方々から愛され信頼されてこられた故人のご逝去を
深く悼み、心よりお悔やみ申し上げます。
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